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The Mad Hatter/Chick Corea

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1978年のチック・コリアの作品。カテゴリーとしてはフュージョンに分類される。 リターン・トゥ・フォーエヴァーはそれなりに好きで聴いてはいたけど、プログレ・ファンの立場からか「これ以上はないだろうな」という稚拙な先入観からか、チック・コリアのその他の曲をあまり聴いては来なかった。・・・・・・それが間違いであったことを思い知らされたのがこのアルバム、The Mad Hatterである。 狂った帽子屋は不思議の国のアリスではあまりにも有名なキャラクターで、カリスマ・レーベルのロゴとして君臨しプログレファンにも非常になじみの深いおっさんであった。 そのおっさんの名を冠しアルバムジャケットにチック・コリア本人がコスプレをしてまで挑んだ本作は紛れもなくフュージョン・ミュージックの頂点だと思うし、どのジャンルのファンが聴いても美しい、わくわくすると感じるであろうボーダーレスな普遍性に満ちているアルバムだと思う。 このアルバム、チック・コリアにはファンタジー三部作というのがあって(今更知る私)、その3枚目に位置するらしい。 ひねくれたコードと半音多用のフレーズが気持ちよく絡む幻想的な曲を主軸にアルバムは進行していく。 途切れることなくスリリングに展開する黎明期のシンセサイザー、ザクザクのストリングス・アンサンブルに切れのよいブラス。幽玄な女性ボーカルにフルート。そして主役は文句なしのピアノ。 たっぷり時間をとって通しで聴くことをお勧めする一枚!!