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Smoochy/坂本龍一

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時代の要請に対応すべく、とにかくポップなものを作りたいと懇願していた教授が、1995年に出した、世間一般的には残念ながら認知度の低いアルバム。1995といえば、ウインドウズ’95が世に出た年であり、小室ファミリー全盛期。教授的にも苦悩と試行錯誤があったのであろう。 各曲、ヨーロピアンな(というより、ピアソラに代表される中南米のテイスト溢れる、よって時にピエール・バルー的でもある)コード進行とメロディは全開で、確かにポップを意識したチャカポコしたリズムがなければ非常に聴き応えある内容。 教授自ら「自分には向いてない」と言わしめたボーカル・パートが多いのも特徴。 大貫妙子とのアルバム「うたう」でも取り上げられている「美貌の青空」の原型が教授の歌声で聴けるだけでも価値がある。 自分は好きだな。

Milano Calibro 9 / Osanna

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懐かしさ半分、怖いもの見たさ半分で手に入れたのは、イタリアン・プログレシーンを牽引したキーマン、映画音楽家ルイス・エンリケ・バカロフとオザンナの競作による1972年のアルバム。

良い!良いぞ!
何か安心する、この泥臭さ、暑苦しさ。
狂気のサックスにフルート。重くドタドタしたリズム隊。サイケな逆回転テープ。不釣合いに美しい、哀愁のストリングス。ムーグ・シンセに過剰に絡むアナログ・エコーのノイズ交じりの残響。
色んな要素がひしめき合ってひとつの世界観を作っている。
B級ギャング映画のサントラで何が悪い!
紙ジャケ仕様のこのCD、ひとつ苦言をするなら、恐らくLP版からの忠実な縮小コピーのためか、ジャケットの内側の文字が小さすぎて、壊滅的に読めない。